ザモシチ (世界遺産)
イタリアに留学した大貴族ヤン・ザモイスキ―がパドヴァのような街をつくろうとイタリアから技師を呼び寄せて作った「ルネッサンスの真珠」と言われる街です。また堅牢な城壁、稜堡(りょうほ)、城門をもつ要塞都市でもあります。カラフルなアルメニア商人の邸宅が残る大市場広場、ルネッサンス様式の大聖堂がみどころです。
ⒸNordNordWest, 2008. GDFL1.2, CC-BY-SA-3.0
ザモイスキアカデミー NEW!!
1594年、ヤン=ザモイスキがポーランド=リトアニア王国で4番目の高等教育機関として作った学校です。もともとは士族の子弟を対象に、国民のために働く人材を養成する学校でした。現在はザモイスキ中学校ほか3つの学校が入っています。
ⒸMaKa, 2009, GDFL1.2,CC-BY-SA3.0,2.5,2.0,1.0
ザモイスキ宮殿
この街を作ったザモイスキ家の邸宅です。
1586年にルネサンス様式で宮殿は完成しましたが、1658年に焼失したためバロック様式にて再建され、そのご後期バロック様式、新古典主義様式に改装されました。
ⒸMaKa, Dawny Pałac Zamoyskich w Zamościu, 2006,GDFL1.2, CC-BY-SA3.0,2.5,2.0,1.0
街を取り囲む門と稜堡(りょうほ)
ザモシチは城壁都市でもあり、16世紀の終わりにほぼ5角形の城壁都市を作り上げました。今でもその当時のゲートや壁、稜堡(砦のことです)などが残っています。
©MaKa, 2007, GDFL1.2, CC-BY-SA3.0,2.5,2.0,1.0
市庁舎と大市場広場
大市場広場はザモシチの中心で、非常に大きな広場です。ルネッサンスとバロック様式の市庁舎はその中に建ちます。ルネサンス様式の建物がいくつも立ち並び、周囲にはカフェやレストラン、ショップが並んでいます。鮮やかな色で目を引くアルメニア商人の邸宅はザモシチ郷土博物館になっています。
©MarW, 2008, GDFL1.2, CC -BY-SA3.0,2.5,2.0,1.0
ザモシチ大聖堂
この街の創設者であるヤン・ザモイスキによって17世紀にルネッサンス様式にて建てられました。その後、修理や改修を経て現在の姿になっています。
大聖堂には隣接する鐘楼塔があり、この塔は1776年に建てられました。
ⒸMaKa, 2013, GDFL1.2, CC-BY-SA3.0
シナゴーグ
シナゴーグはユダヤ教の教会のことです。ザモシチのシナゴーグは1620年にスペイン系ユダヤ人によってルネサンス様式を取り入れて建てられました。18世紀に入りシナゴーグの隣に通路でつながったカハルハウスを建設しました。カハルとはユダヤ教の自治組織のことです。
ⒸMichał Derela, 2011, GDFL1.2, CC-BY-SA3.0